土地の安全性

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土地の安全性

土地と建物は一体となって住環境がなり立ちます。

まず土地について、地震対策はもちろん、様々な自然災害に対するその土地の性質・条件を、可能な限り事前に把握しておきたいものです。

交通の便、生活施設の充実度、お子様のいる方の場合の学区などは、一般的な立地条件として確認されるポイントですが、それ以前に必ず確認しておきたいポイントは自然災害に対する立地条件です。

ズバリ、自然災害に対する「土地の安全性」を確認します。

「土地の安全性」が低ければ、その他の立地条件がどんなに良くても、例えば購入時の選択候補の順位は下げざるを得ません。

また、事前にその土地(地盤)の特性を知っていれば、対策も可能となります。

下記に、自然災害の可能性、活断層の位置、地盤のゆれやすさなど、わかりやすいサイトを揃えましたので、ご活用ください。

↓下記のハザードマップ関連ページもご覧ください。

地震イメージ

地理院地図
国土地理院

不動産購入時の土地の調査では、ハザードマップ確認の前に、そもそもの「土地の成り立ち」を知ることも重要です。

「土地の成り立ち」を確認するには、まず、地理院地図で土地条件図を確認します。

地理院地図 表示用凡例を見ながら、地理院地図で土地条件図(「数値地図25000(土地条件)」)を見るとわかりやすいです。

台地や低地などの分類や切土地、盛土地などの人工地形もわかります。

地理院地図で土地条件図(「数値地図25000(土地条件)」)をみる
地理院地図で土地条件図(「数値地図25000(土地条件)」)をみる
地理院地図 表示用凡例
https://maps.gsi.go.jp/legend/lcm25k_2012/lc_legend.pdf

国土地理院の地理院地図では、盛土地・埋立地・切土の場所明治期の水田、河川、湖沼などの場所など、土地の成り立ちや歴史がわかるマップが用意されています。

また、過去に自然災害を受けた際、そのときの様子や教訓を先人が石碑やモニュメントに刻み、後世の私たちに向け遺してくれています。そのような自然災害伝承碑を見るマップも用意さています。

ベクトルタイル「地形分類」 ―身の回りの土地の成り立ちと自然災害リスクがワンクリックで分かります―|国土地理院
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/lfc_index.html
ベクトルタイル「地形分類(自然地形)」を地理院地図で見る
マップ上で該当箇所をクリックすると、氾濫平野・台地・段丘・自然堤防などの、自然地形の成り立ちと災害リスクがわかります。
ベクトルタイル「地形分類(人工地形)」を地理院地図で見る
マップ上で該当箇所をクリックすると、盛土地・埋立地・切土地などの、人工地形の成り立ちと災害リスクがわかります。
治水地形分類図|国土地理院
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/fc_index.html
盛土地・埋立地・切土などの場所がわかります。※全国の一部エリアのみ
明治期の低湿地データ|国土地理院
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/lc_meiji.html
明治期の水田、河川、湖沼などの場所がわかります。※関東・中部・近畿の一部エリアのみ
自然災害伝承碑|国土地理院
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html

国土交通省
ハザードマップ

国土交通省ハザードマップでは、地震対策の検討(耐震化、家具転倒防止等)、浸水対策の検討(土のうの備蓄等)、災害危険性の確認・避難先、避難ルート、避難方法の検討のために大いに利用できるマップがそろっています。

国土交通省ハザードマップポータルサイト
http://disaportal.gsi.go.jp/

国土交通省ハザードマップポータルサイトは「わがまちハザードマップ」「重ねるハザードマップ」の2つの機能があります。

わがまちハザードマップ ~ 地域のハザードマップを入手する ~

各市町村が作成したハザードマップへリンクします。地域ごとの様々な種類のハザードマップを閲覧できます。

  • 洪水ハザードマップ
  • 内水ハザードマップ
  • 土砂災害ハザードマップ
  • 高潮ハザードマップ
  • 三大湾の高潮浸水想定
  • 津波ハザードマップ
  • 火山ハザードマップ
  • 震度被害(揺れやすさ)マップ
  • 地盤被害(液状化)マップ
わがまちハザードマップ(地図で選ぶ)
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/
わがまちハザードマップの操作マニュアル(pdf形式)
http://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/pamphlet/sousa1.pdf

重ねるハザードマップ ~ 災害リスク情報などを地図に重ねて表示 ~

洪水・土砂災害・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に自由に重ねて表示できます。

  • 強い地震が起きた時に被害のおそれのある場所を知る(活断層の位置・がけ崩れのおそれがある場所・大規模な盛土造成地)
  • 大雨が降ったときに危険な場所を知る
  • 自宅の近くで起こりうる様々な災害の危険性を知る
重ねるハザードマップ(地図を見る)
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/
重ねるハザードマップの操作マニュアル(pdf形式)
http://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/pamphlet/sousa2.pdf

地震ハザード
ステーション

国立研究開発法人 防災科学技術研究所の「地震ハザードステーション」では、過去の地震の位置・規模・発生確率にもとづき、各地点がどの程度の確率でどの程度揺れるのかなどをまとめて計算し、その分布をGoogleマップ上に示した全国地震動予測地図。活断層の位置、様地震の起こる確率などがわかります。

J-SHIS 地震ハザードステーション
http://www.j-shis.bosai.go.jp/
J-SHIS Map
http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/

また、自然災害の予備知識を学ぶことができます。

NIED|自然災害を学ぶ
http://www.bosai.go.jp/activity_general/
NIED|自然災害を学ぶ|防災科研の研究(一般向け)|地震災害
http://www.bosai.go.jp/activity_general/research/earthquake/

今昔マップ on the web
時系列地形図閲覧サイト

不動産購入時の土地の調査では、ハザードマップ確認の前に「土地の歴史」を知ることも重要です。

「土地の歴史」を確認する際には、まず、今昔マップが便利です。

全国21地域について明治期以降の新旧の地形図を切り替えながら表示することができます(収録されている旧版地形図は3,003枚)。

土地の過去の状況を知る際におすすめです。

昔は池だったなどがわかります。

PCで閲覧する際、過去の地図と現在の地図を、左右で同時に見られます。

左の過去の地図に置いたポインターが、右の現在の地図に表示されます。

また左の過去の地図上でスクロールすると拡大縮小します。

今昔マップ on the web:時系列地形図閲覧サイト|埼玉大学教育学部 谷謙二(人文地理学研究室)
http://ktgis.net/kjmapw/

揺れやすい地盤
朝日新聞デジタル

朝日新聞デジタルの「揺れやすい地盤」では、住所や地域名から、その地域の揺れやすさの目安が数値で表示され、丘陵、後背湿地、谷底低地などの「地形の種類」もわかりやすく表示されます。(防災科学技術研究所「地震ハザードステーション」をもとに作製。地震の想定主体は都道府県)

揺れやすい地盤 災害大国 迫る危機:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/special/saigai_jiban/

表層地盤の
ゆれやすさマップ

内閣府 防災情報の「表層地盤のゆれやすさマップ」では、地盤の揺れやすさの概要がわかる47都道府県のマップが揃っています。

マップのメッシュが大きいので、詳細はさらに別の資料にあたる必要がありますが、地盤の揺れやすさの概要を把握するには便利です。

事業継続 知る・計画する|内閣府 防災情報のページ
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/keizoku/sk_02.html
(現在、上記ページ内の、http://www.bousai.go.jp/kohou/oshirase/h17/yureyasusa/index.html のリンク先がなくなっていますので、下記にリンク先ページの一部を復活しています。)

表層地盤のゆれやすさ全国MAPについて

  1. 中央防災会議「東海地震に関する専門調査会」、「東南海、南海地震等に関する専門調査会」、「首都直下地震対策専門調査会」、「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に関する専門調査会」では、防災対策の検討のため、震度分布の推計等を行ってきました。今般、この一連の調査結果を整理したことにより、「表層地盤のゆれやすさ全国マップ」 (PDF:61KB)がまとまりましたので、公表します。
  2. 地震による地表でのゆれの強さは、主に、「地震の規模(マグニチュード)」、「震源からの距離」、「表層地盤」の3つによって異なります。一般には、マグニチュードが大きいほど、また、震源から近いほど地震によるゆれは大きくなります。しかし、マグニチュードや震源からの距離が同じであっても、表層地盤の違いによってゆれの強さは大きく異なり、表層地盤がやわらかな場所では、かたい場所に比べてゆれは大きくなります。この効果を、ここでは「表層地盤のゆれやすさ」と表現しています。「地盤のゆれやすさ全国マップ」は、全国の表層地盤のゆれやすさを地図として表現したものです。
  3. 我が国では、関東平野、大阪平野、濃尾平野などの平野部に多くの人が住んでいますが、このような地域は今回のマップから、やわらかい地盤で覆われ、ゆれが大きくなることが分かります。防災対策上、そのような場所を知っておくことは重要です。特にゆれやすい地域にお住まいの方には、家具の固定、住宅の耐震診断や耐震補強などの対策を優先的に行うなど、日頃の地震への備えの参考としていただきたいと考えています。

↓下記のハザードマップ関連ページもご覧ください。