住宅の購入や建築を検討するとき、どこに依頼するかは大きな決定事項です。
住宅会社や工務店、設計事務所など、依頼先を決める際には、具体的な事例を参考にしたいものです。
実際の建物の出来栄えはどうなのか。対応はしっかりしているのか。
事前に依頼先について知っておきたい事項はいろいろあります
参考にする情報は、住宅会社者側が提供する情報だけではなく、住宅購入者側の実際の事例や、率直な感想などこそ、より有益な情報源になります。
「発注先の決定は他人の家ブログを参考に | 日経 xTECH(クロステック)」(※)の記事には、
- 昨今の建て主は、インターネットを使って家づくりの勉強をする傾向が強いことも分かった。
- 家ブログを始める前に家づくりの勉強をした建て主は約6割。
- そのうちの約7割が建築関連のウェブサイトを使って勉強していたのだ。
- 注目したいのは、他人の家ブログの情報源としての価値だ。建て主は他人の家ブログについて、住宅会社が提供する資料と同程度に活用して勉強している。
とありました。
今時の住宅購入者像の一端が現われていると思います。
そこで今回は、住宅の購入や建築を検討するとき、自分が知りたい情報について記載されている他の方の「家ブログ」の見つけ方の一つの方法をお教えします。
- (※)家ブロガーのホンネ | 日経 xTECH(クロステック)
- 家ブロガーのホンネ | 日経 xTECH(クロステック)
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目次(カッコ内は掲載予定日)
- 楽しい家ブログが“戦場”に、暗転の理由(6月13日)
- 3分の1は住宅会社に内緒でブログ開設(6月15日)
- 発注先の決定は他人の家ブログを参考に(6月20日)
- 家ブロガーの7割強は不満を「書く」(6月22日)
- 約半数の家ブロガーは横でつながる(6月27日)
- やめてくれない家ブロガーは「写真」を武器に(6月29日)
- 求められるのは批判よりもノウハウ、家ブログ(7月4日)
自分が見たい「家ブログ」の見つけ方の流れ
今回は、Googleの検索で、自分が求める他の方の「家ブログ」を見つける方法です。
百聞は一見に如かず。ブログなのでとくに写真重視で「家ブログ」を見つける1つの方法についてご紹介します。
おおまかな流れとしては、「住宅会社名 施工段階名称など ブログ」のように3つのキーワードで検索し、検索結果を画像で表示したのち、関心のある画像から、求める「家ブログ」にたどり着く方法について述べてみます。
以下の6つのSTEPで該当の「家ブログ」にたどり着きます。
STEP 1
「住宅会社名 施工段階名称 ブログ」で検索
住宅会社名 施工段階名称 ブログ の3つのキーワードで検索します。
たとえば、積水ハウスの基礎についてのブログ記事を見たい場合、「積水ハウス 基礎 ブログ」と検索します。
STEP 2
検索結果の検索窓の直下の「画像」メニューをクリック
STEP 1の検索結果が表示された画面で、「積水ハウス 基礎 ブログ」と入力された検索窓の直下に下記のメニューが表示されていますので、
[ すべて 画像 ニュース 地図 ショッピング もっと見る 設定 ツール ]
左から2番目の「画像」をクリックします。
※【参考】特に「画像」をクリックせず「すべて」の状態で一番右の「ツール」から期間設定を直近に指定すると、最近更新された検索結果のみが表示されます。新しい内容を探す際は便利です。
STEP 3
検索結果が複数の画像のみで表示されます
STEP 2の 結果、検索結果が画像のみに切り替わり、複数の画像が並んで表示されます。
STEP 4
並んで表示された写真から関心のある画像をクリック
STEP 3の 複数の画像から、さらに詳細を見てみたい画像をクリックします。
STEP 5
拡大写真右の「表示」または拡大写真直下の「ブログタイトル」をクリック
STEP 4でクリックした画像のみが拡大表示されます。
- 【 PCで閲覧場合 】
拡大表示された画像の右側に「表示」「共有」のリンクが表示されるので、「表示」をクリックします。
- 【 スマホで閲覧場合 】
拡大表示された画像の直下の一番左に「ブログページのタイトル名」のリンクが表示されるので、そのタイトル名をクリックします。
STEP 6
STEP 4 で関心のあった画像が掲載されているブログが表示
STEP 5 の「表示(PCの場合)」または「ブログページのタイトル名(スマホの場合)」をクリックすると、STEP 4 で関心のあった画像が掲載されているブログにたどり着きます!
昨今、消費者が商品などを購入する際は、まずネットで情報収集し下調べをして、ある程度購入する商品の目星をつけてから、実際の商品を見たり、購入行動を起こすということが多くなっています。
特に若い世代にとってはすでに普通の購入プロセスといえるでしょう。
こういった購入の意思決定のプロセスについて、Googleは2011年にZMOT【Zero Moment of Truth】と言う概念を提唱しました。
簡単に言うと、ネットによる情報収集段階が、購入の意思決定に重要な役割を果たすようになってきているということです。
住宅も例外ではなく、特に、日常生活で検索し情報収集することが当たり前の世代が住宅を購入する世代になれば、当然の結果ともいえるでしょう。
その際には、購入者側の「口コミ」や「レビュー」が重視されます。
本などの商品を購入できるAmazonなどはわかりやすい事例です。
住宅の購入を検討する際の「口コミ」や「レビュー」の情報源としてわかりやすいのが、今回取り上げた「家ブログ」なんだろうと思います。
また「家ブログ」の場合、自ら発信することで、経験者や専門知識のある方からアドバイスを受けることもあると思います。
さらに、自らの住宅建設のプロセスを書き留め、写真に残しておくことは、後々、建築主自らにとっても大切な記録となるので、今後より多くの住宅購入者が「家ブログ」で情報を発信するようになっていくのではと思います。