〔2017~2018年版〕10年後に絶対後悔しない中古一戸建ての選び方(河出書房新社)
〔2017~2018年版〕10年後に絶対後悔しない中古一戸建ての選び方
〔2017~2018年版〕10年後に絶対後悔しない中古一戸建ての選び方(河出書房新社)を取り上げます。
これまでの日本の住宅市場では、新築重視だったためか、中古住宅の購入で参考になる書籍はそれほど多くありませんが、この本は実践的で、はじめて中古住宅の購入を検討されている方には、役立つ内容の本だと思います。
第1章のマンション購入との比較の一部箇所で、個人的には少し断定しすぎではと思う箇所もありますが(^^;、そのほかの内容については、中古住宅購入の基本知識を押さえておくには良い本です。
- タイトル:〔2017~2018年版〕10年後に絶対後悔しない中古一戸建ての選び方
- 監修 :株式会社オウチーノ
- 発行元 :河出書房新社
- 発行日 :2017/06/15
- 価格 :1,944円(税込み)
- 【出版社紹介文】
マンションよりも中古一戸建てが将来的にずっと得!?
失敗しない物件の判別法、
住宅ローンの借入と返済、
契約と法律の知識、
すまい給付金や住宅ローン減税まで、
不動産のプロが徹底解説。
内容は、大きく6章に分かれています。
- 「中古一戸建ての魅力や注意点」
- 「物件の探し方や判別法」
- 「リフォームや建て替えの基本」
- 「住宅ローンのアドバイス」
- 「売買契約のチェックポイント」
「中古一戸建ての魅力や注意点」について詳しく取り上げるとともに、「物件の探し方や判別法」「リフォームや建て替えの基本」「住宅ローンのアドバイス」「売買契約のチェックポイント」など、中古住宅の購入知識はもちろん、一般的に住宅購入に必要な基本知識まで、押さえておくべきポイントが簡潔にまとめられています。
目次
- 【第1章】10年後、30年後の資産価値を考えるなら中古一戸建て
- 【第2章】素敵な中古一戸建ての見つけ方
- 【第3章】間違いのない中古一戸建ての判別法
- 【第4章】中古一戸建ての上手な「リフォーム」&「建て替え」
- 【第5章】住宅ローンの借り入れと返済計画のアドバイス
- 【第6章】失敗しない契約と法律の知識
各章はさらに具体的なテーマに分けられていて、1つのテーマが見開き2ページで解説されていて見やすくわかりやすいです。
例えば『【第3章】間違いのない中古一戸建ての判別法』はさらに下記のようにテーマが分かれています。
第3章 間違いのない中古一戸建ての判別法
- 「建築基準法」に適合しない建物は建て替えやローンの借り入れが困難に
- 見た目にとらわれることなく築年数・リフォーム歴をチェックしよう
- 建物の構造・工法によって住み心地や間取り変更の自由度が違う
- 基礎・外壁にその家の問題点が現れることがあるので忘れずに確認を
- 面積や部屋数だけで判断せす、広さや使い勝手を自分の体感でつかむ
- 床のきしみや建具の開閉で家のゆがみや腐食をチェック
- 住み心地を大きく左右する日当たりや断熱性能もしっかり確認
- 生活のしやすさを左右する電気・ガス・水道の使い勝手を調べよう
- 一戸建てだからといって自由に増改築できるとは限らない
- 周辺環境は生活動線、時間軸も念頭に歩いて、見て、聞いてチェックする
- 外壁のひびなどで地盤の強さを判断!地盤に合った基礎工事の内容かも調べよう
- 「用途地域」しだいでは周辺環境が大きく変わる可能性もある
- 計画道路や区画整理事業などの情報を不動産会社や役所で収集しよう
- 家が建てられた時期によって「安全性」にはバラつきがある
- 駅からの距離では測れない利便性。バス便の積極活用も視野に!
- 入居後の欠陥に対する保証や建物調査などができるかを確認
- 売主は本当にその物件の所有者か?権利関係には問題がないか?
- 本書のオフィシャルページ
- 河出書房新社の「〔2017~2018年版〕10年後に絶対後悔しない中古一戸建ての選び方」紹介ページ
- 河出書房新社
少子高齢化や空き家問題が注目される中、行政によって既存住宅(中古住宅)をより購入しやすくする政策がすすめられてきています。
しかし、日本の中古住宅市場はまだまだ購入者側をサポートするサービスや制度が充実しているとは言えない状況です。
結果的に、中古住宅の購入では、購入者側がより購入リスクを負う状況での売買がなされているのが現状です。
中古住宅購入者としては、少しでも中古住宅購入に関する情報武装をしておかなければなりません。
そのための基本知識を得る書籍の一冊として「〔2017~2018年版〕10年後に絶対後悔しない中古一戸建ての選び方」をおすすめします。