新築住宅でも住宅診断は必要なのか?

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新築住宅でも住宅診断は必要なのか?

2017/12/01 blog 記事の目次

住宅診断は既存住宅(中古住宅)で必要とされています。

では、新築住宅なら住宅診断は不要なのでしょうか?

個人的見解ですが、結論を言うと新築住宅でも住宅診断は『したほうがよい』。

いやハッキリ『必要』だと思います!

たとえばGoogleで「住宅診断 事例 新築」で検索してみてください。

いくつか新築住宅でも施工不備の事例が出てくると思います。

新築でも安心できないのです。

理由はいろいろあります。大きくは2点です。

  • 住宅という商品の特性
  • 完成時の建築基準法上のチェック

↓下記の関連ページもご覧ください。

新築住宅でも安心できない理由(1)「住宅という商品の特性」

安心できない理由の1つは、住宅という商品の特性になります。

簡単にいうと、現地での施工によって完成する商品だからです。

現場で職人の手によって施工される部分が必ずあるからです。

悪意でなくても、不具合が見逃されている場合があります。

  • 設計者の能力不足
  • 施工者の技術力不足
  • 部品や資材の品質不良

なども関係しています。

新築住宅でも安心できない理由(2)「完成時の建築基準法上のチェック」

安心できない理由の2つ目は、完成時の建築基準法上のチェックです。

住宅が設計どおりの安全性・耐久性・耐震性を確保しているかのチェックではないからです。

新築住宅では「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によって、平成12年4月1日以降に引き渡しを受けた住宅では、

  • 住宅の構造耐力上主要な部分(基礎、土台、柱、斜め材など)
  • 雨水の浸入を防止する部分(屋根、外壁、開口部の戸など)

について、引き渡しから10年間は売主が瑕疵担保責任を負うことが義務づけられています。

でも、対象範囲は上記の2点に限定されています。

これ以外のケースではどうするのか??

仮に対象範囲でも、実際に不具合が発生したら、面倒ですよね(^^;

もし買って住んでから不具合が見つかったら、下記のようなところに相談することになるかもしれません。

住まいるダイヤル(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)
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欠陥住宅に関する情報 | 欠陥住宅全国ネット 欠陥住宅被害全国連絡協議会
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欠陥住宅問題に取り組む第三者検査NPO【建築Gメンの会】
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住宅診断の費用を住宅購入予算にいれておく

仮に、建物代金が2,000万円(40万円/坪×50坪)の場合、その1%の20万円あれば、基本的な住宅診断はしてもらえます。

基本的な一次診断なら5万円くらいでしょうか。オプションを入れても10万円くらい。このくらいの費用なら、なんとか捻出できるのではないでしょうか?

2%の40万円あれば、建物の着工から完成までの各工程で、複数回のチェックしてもらえるでしょう。

建てたら終の棲家の場合もあるでしょう。住宅という商品の特性に十分配慮するなら、買主としてはそれくらいの備えをし、リスクヘッジしておくのが良いと思います。

仮に40万円の費用をどう捻出するか悩んだら、間取りのどこかムダな箇所の面積を1坪(畳2枚分)減らせばよいのです。

もし建物が完成していたら。。

売主さんに値引きをお願いしちゃいますか。←これは冗談です(^^)

いずれにしても、当初より住宅購入予算の中にインスペクションの予算をみておいたほうが良いと思います。

ということで、新築住宅でも住宅診断(インスペクション)することを、個人的にはおすすめします。

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