インスペクションが実施されるのは、住宅業界に限りません。
インスペクションとは、第三者のインスペクター(該当する領域の専門家)が、商品やサービスについて品質評価し、不具合や問題点が無いか検証する作業を意味します。
日本の住宅市場では、インスペクションはまだまだ認知度も実施率も低いようですが、例えばIT業界では、より広く認識、実施されています。
今回は、IT業界のインスペクションの定義からインスペクションとは何かを探ってみます。
インスペクションが実施されるのは、住宅業界に限りません。
インスペクションとは、第三者のインスペクター(該当する領域の専門家)が、商品やサービスについて品質評価し、不具合や問題点が無いか検証する作業を意味します。
日本の住宅市場では、インスペクションはまだまだ認知度も実施率も低いようですが、例えばIT業界では、より広く認識、実施されています。
今回は、IT業界のインスペクションの定義からインスペクションとは何かを探ってみます。
インスペクションとは、調査、検査、視察、査察などの意味を持つ英単語。
ITの分野では、ソフトウェア開発などで不具合が無いか調べたり、ネットワーク機器などが外部からの侵入などが無いか流通するデータを監視したりすることをインスペクションという。
単にインスペクションと言った場合、ソフトウェア開発におけるテスト工程の一種で、仕様書やソースコードなどの成果物を人の目で見て不具合や問題点が無いか検証する作業のことを指す場合が多い。
プログラムなどを実際に動作させてみるテストでは検知できない潜在的な不具合を見つけることができる場合がある。
インスペクション(inspection)とは「調査」や「検査」という意味の英単語です。
IT業界ではプログラムの仕様書やソースコードなどに不具合がないかを調べることを「インスペクション」と呼びます。
たとえば、ソースコードをインスペクションする場合は、コーディング規約に沿っているか、文法の誤りはないか、設計書と異なるコードがないか、などを目視で確認します。
プログラムを実際に動かすテストでは検知できないような潜在的な不具合を見つけることができるというメリットがあります。
いっぽうで、インスペクションは人間によるチェックであるため、ある程度のチェック漏れが発生することを覚悟しなければなりません。
また、インスペクションする人の技術レベルによって検出される不具合の数も変わってきます。
インスペクションとは、ソフトウェア開発の各作業工程で、設計仕様書やコーディングしたプログラムのロジックを第三者が検証し、誤りや問題点を検出することである。
開発者本人が気づきづらい問題点を洗い出すことができるため、ソフトウェアの品質向上につながる。
レビューの種類のひとつで、ウォークスルーを形式的に行うようにしたもの。
モデレータと呼ばれる責任者により、参加者の選定や、個々の役割の規定などが行われる。エラーについては、修正や確認まで行う。
システム開発において、工程ごとに成果物の品質を検証する会議。
レビューの方法には、開発に携わった者を集めて検証を行うウォークスルー、責任のある第三者が検証を行うインスペクションなどがある。
上記のIT業界の「インスペクション」の定義には下記が述べられています。
とくに繰り返しでてくるキーワードが、「第三者が検証」「潜在的な不具合を見つける」です。
この意味から言うと、2018年4月からの改正宅建業法における既存住宅状況調査(建物状況調査)では、「顕在化した不具合」が見つける対象なので、すこしニュアンスが異なります。
こういう微妙な意味の違いがあるので、既存住宅状況調査(建物状況調査)など、独自の建物検査を配慮無く「インスペクション」と言い換えることに、個人的には違和感があります。
特に、同感だと思ったのが、「システムエンジニア入門」のインスペクションの説明 にある下記の箇所です。
「いっぽうで、インスペクションは人間によるチェックであるため、ある程度のチェック漏れが発生することを覚悟しなければなりません。」
「また、インスペクションする人の技術レベルによって検出される不具合の数も変わってきます。」
これはインスペクションの一側面が率直に述べられていると思います。
やはり、インスペクション自体にも、セカンドオピニオンとかピアレビューというような観点から、複数回実施するという選択もあり得ます。