マンションの建物診断について

マンション一棟まるごと建物診断を検討する際の相談窓口機関をご紹介しています。

マンションでは、定期的に建物や設備の現状を客観的に把握しておくことが重要です。

特に分譲マンションの大規模修繕工事の際には、事前に、管理会社や売主（ディベロッパー）などとは関係のない、第三者の専門家による診断を実施し、建物や設備の現状を客観的に把握しておくことをおすすめします。

本当に必要な修繕工事がわかり、逆に、不要な修繕工事をしてしまうリスクを減らせます。

また、修繕工事の金額が妥当かどうかの相談に応じてくれる団体もあります。

大規模修繕工事の前の第三者診断は、より適切な大規模修繕工事につながり、修繕費用のムダを省き、結果的にマンションの資産価値を維持や向上にもつながります。

その際、できれば複数社に診断してもらことをおすすめします。いわゆるピアチェックです。

1社だけの診断の見落としリスクを軽減するため、他社の診断をセカンドオピニオンとするためです。

さらに、古いマンションの場合、可能であれば、耐震診断も実施しておくとよいと思います。

仮に耐震改修・耐震補強を実施するなら、大規模修繕工事の際に同時に実施するとコストなどの無駄を省くことができるからです。

↓下記の関連ページもご覧ください。

マンションの一棟まるごと
建物診断の相談窓口

マンションの一棟まるごと診断（劣化診断）について相談できる団体です。

公益財団法人マンション管理センター: http://www.mankan.or.jp/; 代表:03-3222-1516; 組合運営、管理規約等のご相談：
03-3222-1517; 建物・設備の維持管理のご相談：
03-3222-1519
住まいるダイヤル(公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター): http://www.chord.or.jp/; 住まいるダイヤル：
0570-016-100
※施工費用についての「見積チェックサービス」(無料)有り。
一般社団法人マンション管理業協会: http://www.kanrikyo.or.jp/; 建物診断・長期修繕計画; 代表:03-3500-2721
NPO日住協|特定非営利活動法人日本住宅管理組合協議会: http://www.mansion-kanrikumiai.or.jp/; 建物1日診断; 代表:03-5256-1241
マンションNPO: http://www.mansion.mlcgi.com/; 建物診断; 代表:03-5342-0378
一般社団法人日本建築士事務所協会連合会: http://www.njr.or.jp/; 都道府県の協会; 代表:03-3552-1281

古いマンションでは、すぐにでも耐震診断を実施し、耐震性能を把握しておくことをおすすめします。

特に、マンションの一棟まるごとの耐震診断では、構造も関係しより専門的になるので、一般社団法人日本建築構造技術者協会（JSCA）が良いと思います。

賃貸マンションオーナーさんや分譲マンションの管理組合の代表者（理事長）の方におすすめです。

マンションの場合、耐震改修・耐震補強を実施するなら、大規模修繕などのタイミングにあわせて実施するとコスト的にもムダがないので、耐震診断も大規模修繕の前までに実施するのがベターです。

大規模修繕や耐震改修を行うには多額の資金や専門家のアドバイスが必要となりますが、国や地方公共団体では様々な補助制度が設けられています。

下記のリンク先ページは、公益財団法人マンション管理センターが、平成30年6月に全国の都道府県や政令指定都市等を対象に、分譲マンションの大規模修繕等に対する補助制度について調査した結果が取りまとめられています。

個々のマンション管理組合の課題に応じた助言や管理組合による勉強会等での講師を行うため、マンション管理に関する専門家であるマンション管理士を無料で派遣するなどの補助制度があります。

マンション管理アドバイザーの派遣は、第三者の専門家の活用の第一歩として利用するのも、良いのではと思います。

公益財団法人マンション管理センター｜地方公共団体の補助制度: http://www.mankan.or.jp/08_reformloan/publicsupport.html